納棺について
「納棺師」と言われる遺体処置を専門とする業者が納棺を行うことがあります。
この納棺師は、病院による死後の処置を本格的に施すことにより評価を高めていますが、遺体を本格的に処置することから、作業を行う人達に対する公衆衛生上の教育が必要となります。○納棺師が行う処置は
①遺体の乱れを修復し、血液や体液の漏出を止める。
②顔など肌の表面を消毒用アルコールで拭き、顔のお色直しをする。
③着替えを行うか、上から死装束を被せる。
この納棺師は、病院による死後の処置を本格的に施すことにより評価を高めていますが、遺体を本格的に処置することから、作業を行う人達に対する公衆衛生上の教育が必要となります。○納棺師が行う処置は
①遺体の乱れを修復し、血液や体液の漏出を止める。
②顔など肌の表面を消毒用アルコールで拭き、顔のお色直しをする。
③着替えを行うか、上から死装束を被せる。
○死装束とは
経帷子(きょうかたびら)、三角頭巾(さんかくずきん)、頭陀袋(ずだぶくろ)
手甲(てっこう)、脚絆(きゃはん)、足袋(たび)、草履(ぞうり)のことを言います
死装束に着替えをする際は、経帷子を左前に着せ、三角頭巾を額にあて、手甲をつけ、脚絆を巻いて、足袋と草履を履かせ、六文銭を入れた頭陀袋を首にかけ、杖を手にし、という西方浄土に旅立つ旅姿をとります。また、三角頭巾を額にあてると顔の様子が変わってしまうということから、編み笠の中に入れて、棺の中に納めることがあります。
浄土真宗などでは、冥土の旅を否定しますので、こうした死装束に着替えをせず、ご遺族が用意した衣裳を着せることが多いです。近年では、死装束を着せずに、故人が生前好んだスーツや着物などを着せることが多くなってきています。遺体の処置、着替え、納棺は一連の作業として行われることが一般的です。納棺は入棺とも言いますが、ご遺族や親しい人に手伝ってもらって行います。この際、近親者に任せ葬祭業者は手を出さないところもあります。
納棺の際、故人の遺品などを棺の中に納めることがあります。
下記の物は避けるようにして下さい。
①爆発のおそれのあるもの
②燃えないもの
③遺骨を傷つけるおそれのあるもの
④遺骨を着色するおそれのあるもの
具体的には、ペースメーカー、ライター、眼鏡やガラス製品、金属製品などです。また、書籍は燃えにくい、果物などは遺骨に着色するおそれがある、というので注意が必要です。体内に埋めこまれたペースメーカーは病院で除去してもらいます。不明な物は担当葬儀社に相談すると良いでしょう。