相続税の計算(その2)
相続税の計算は「課税価格の計算」、「相続税の総額の計算」、「各人ごとの納付すべき税額の計算」の3段階に分かれています。
相続税の総額の計算とは?
次の流れで計算します。
☆ 「課税価格の合計額」= 各人の課税価格の合計
☆ 「課税遺産の総額」= 課税価格の合計額 - 基礎控除額
→ 基礎控除額・・・3000万円+600万円×法定相続人の数
*相続放棄者があっても、放棄しなかったものとして計算する。
*養子の特例計算あり
*「代襲相続人」であり、かつ養子となっている者は、1人と数える。
「相続税の総額」は、課税遺産総額を法定相続分で按分して「法定相続分に応ずる取得金額」を算出し、これに税率を乗じて計算した額の合計となります。
平成27年以降の相続税速算表
6億円以下5042,000
法定相続分に応ずる取得金額 | 率(%) | 控除額 |
1000万円以下 | 10 | – |
3000万円以下 | 15 | 50万円 |
5000万円以下 | 20 | 200万円 |
1億円以下 | 30 | 700万円 |
2億円以下 | 40 | 1,700万円 |
3億円以下 | 45 | 2,700万円 |
6億円以下 | 50 | 4,200万円 |
6億円超 | 55 | 7,200万円 |
→ 分け方や放棄者の有無で、相続税の総額が変わることはありません。
監修:中野会計事務所